
東郷元帥記念公園
Admiral Togo Memorial Park
多様な使いこなしを許容する震災復興公園のリニューアル
2016-2026
デザイン監修・デザイン監理
所在地:東京都千代田区
詳細設計:山田裕貴(Tetor)+国際開発コンサルタンツ
デザイン監修、デザイン監理:山田裕貴(Tetor)
ロゴ・サインデザイン:八杉遥(Tetor)
施工:富士植木
キャノピーデザイン:Ney & Partners
面積:7,250m2
東郷元帥記念公園は、関東大震災の震災復興小公園である旧上六公園と、東郷平八郎の旧邸宅(千代田区に譲渡)を敷地とする千代田区で最も大きい都市公園の1つである。公園全体は高低差が大きく、フラットな広場を有する下段広場、憩いの場所である中段広場、遊具を中心とした上段広場で構成され、旧上六公園と東郷平八郎の旧邸宅の間には大きな斜面を有している。改修以前から地域の子供たちを中心とした大きくの人に親しまれた公園である。
改修整備にあたって、法政大学景観研究室によって使いこなしの調査が行われ、多様な使いこなしが行われていることが判明した。本改修計画では、このような多様な使いこなしが継承されるような、利用を限定しない居場所の創出を目指している。3段で構成されている公園の構成は大きく変えず、子どもの遊び場とも機能していた斜面は保存している。一方で、朝夕の歩行者のボトルネックとなっていた東郷坂については、公園内にスロープを設けることで、スムーズな動線と公園への接点を増やすことを試みている。
公園の計画案を決める上では、協議会を開催し、地域の方々とともに幾度とデザイン変更を行い、最終案を固めていった。工事が開始されてから鉛による土壌汚染が発覚し、その対策案の立案、設計変更及び対策工事に多くの時間を要した。その間、工事定例が開催されているが、のべ138回にも及び、全体の方針から細かなディテールまでを、発注者、施工者、設計者、デザイナーが一体となって質の高い工事に取り組んだ。これからはこの多様な使いこなしの許容と規範がどう両立していけるか期待される。






















