
©︎Ookura Hideki
奈義町多世代交流広場・ナギテラス
New common place -Nagi Terrace-
土木と建築が融合した風景のための新しい場所
2017-2019
グッドデザイン賞受賞
土木学会デザイン賞・奨励賞受賞
構造・計画・基本設計・詳細設計・デザイン監理
所在地:岡山県奈義町
景観設計、詳細設計、デザイン監理:Tetor テトー(山田裕貴、山本良太)
建築設計:Eureka
植栽計画:佐々木知幸(清右衛門)
屋外サイン:Tetor テトー+CLIMAT+ランデザイン
設計協力:ウエスコ
全体監修:星野裕司(熊本大学)
面積:3,250m2
地方創生事業の一環で建設されたまちの中心地に位置する新たな拠点である。3つの小さな棟が集合した建築は、多方向に延びる屋根が特徴的な外観を持ち、日本3大局地風の1つ「広戸風」の強風をいなすとともに、まちの全ての方向に対して表情を作っている。また、多様なデッキ(テラス)を配置することで、多様なスケールを持つ室内空間とともに、様々な居場所を創出している。現在では、現代美術館のサテライトのような機能も果たしており、町内外の人にとってより身近にアートに触れる場所にもなっている。
「みんなの庭」と名付けられた外部空間は、町の中心エリアの回遊路となる隣接する市場池(ため池)と接続した土手が建築を貫き、連続的な動線を実現するとともに、バスが発着する交通広場と広場空間を緩やかに分節する。周辺や建築との滑らかな連続性を築きつつ、まとまりの良い居場所を提供している。
ナギテラスが町民にとって我がものとなるように、室内においては壁塗り、屋外においては芝張りをみんなで行うWSを開催している。施設の愛称は、小学6年生を対象として、自分の気に入った場所やこの場所でどんな気持ちになるかなどをみんなで話し合うWSを行い、集めたキーワードをもとに愛称案を考え、投票によって決定した。まちと建築をつなぐ「テラス」奈義町の未来を明るく「照らす」場所としてナギテラスと名付けられた。






















撮影:小林毅氏