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宮川堤

Miyagawa Dike

堤防強化と歴史遺産、景観を両立する堤防デザイン

2011-2015

基本設計・詳細設計

 

【EAU在籍時に担当】

所在地 : 三重県伊勢市
景観設計・実施設計 : 吉村伸一(吉村伸一流域計画室)

 +eau(崎谷浩一郎,山田裕貴(当時),小笠原浩幸)
水理解析・実施設計 : 大日コンサルタント
全体監修:宮川右岸堤防改修景観検討委員会

 宮川は伊勢神宮の外宮を有する伊勢市の市街地を流れる川である。堤防上の桜並木が市民に愛される一方で、古くから水害に見舞われ、堤防強化が急がれた。ここで目指したのは、①堤防強化②歴史的構造物の再評価③桜並木の景観保全という3つの命題を同時に成立させることである。堤防強化では断面を大きくすることで達成できますが、一方で桜並木を伐採し、江戸時代から市街地を守ってきた突出堤(駿河守、周防守、中島川公園棒堤)を切ることに繋がる。まず突出堤が洪水の流速低減に寄与していることを解析から証明し、堤防の断面強化を最小限に留め、桜を最大限保存する方針とした。それでも伐採を余儀なくされる桜については、堤防定規から外れる環境側帯に新たに植えることで、将来の桜並木形成を試みた。宮川堤の景観は、前からあったかのように根付き始め、開花時期には多くの人で賑わってる。中でも今回整備で堤外地に顔を出した境楠周辺は、日常的に多く利用され河川景観の顔となり始めている。

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